公式アバターの作り方
【制作編】
コンセプト(広報人格)の定義から、2Dビジュアル制作、仕上げ、Live2D/VTube Studio等で“動く”状態にするまで。企業の公式発信を担える品質と一貫性を、制作工程として固める方法を解説します。
※ケースとして「公式アバターイラスト受付嬢」を扱います。ここで言う公式アバターイラスト受付嬢は、生成AIの“自動応答”そのものではなく、Live2D/VTube Studio等で動く2Dキャラクター(見た目)に、生成AI・FAQ・台本(頭脳)を組み合わせた2D公式アバターを指します。
※ビジュアルはケースの一例です(写実寄り/イラスト寄りなど表現は目的に応じて設計します)。
制作工程:公式アバター(広報人格)を“形にする”3ステップ
本稿は「広報人格を制作物として固定し、量産できる状態を作る」ための制作の入口を扱います。運用(投稿・配信・改善・承認フロー)については運用編で詳説します。
各工程の右側にある矢印をクリックして詳細をご覧ください
工程1:デザイン制作(静止画)
“人格形容詞”を視覚要素に変換し、2Dキャラクターの原画(ベース)を制作します。
まず、ブランドが伝えたい印象を「誠実」「親しみやすい」「先進的」といった“人格形容詞”で定義します。
次に、その形容詞を「表情」「衣装」「背景」「線の太さ」「彩度」といった視覚要素に落とし込み、設計思想として固めます。
この設計思想に基づき、2Dキャラクターの原画(静止画)を制作します。制作手段は複数ありますが、重要なのは手段ではなく、“意図を持って視覚化し、再現性のある形に固定する”ことです。
※ケースでは、画像生成を活用した例を掲載しています。
工程2:仕上げ(清書/レタッチ)
モデル用素材として成立させるため、細部の破綻や違和感を取り除き、統一感を整えます。
原画には、拡大時に目立つ破綻や、運用時の一貫性を損なう微細なブレが残りがちです。この工程の目的は、“人の注意が引っ掛かる違和感”を取り除き、企業の公式発信に耐える統一感を作ることです。
- 線・陰影・光源の整合
- 顔パーツのバランス/左右差の除去
- Live2D分割に耐える素材化
“綺麗に見せる”だけでなく、Live2Dで動かす前提の素材として整えることがポイントです。
工程3:Live2D/VTS(生命感の付与)
動きと表情を与え、“確かな存在”として命を宿らせます。
完成した2D素材に、Live2D技術を用いて動きと表情を与えます。ここでの目的は、キャラクターに“存在感”を宿すことです。
人間が無意識に感じ取る“自然さ”を損なわない演出設計を意識し、キャラクターが画面の向こう側にいる確かな存在として認識されるよう、“生命感の演出”を細部にまで施します。
また、運用を前提に「表情の粒度」「口調・禁則に合う表現」「NG表現」も設計に織り込みます。
参考リンク:サービス概要/導入相談
本シリーズは、公式アバター(広報人格)の設計と運用を理解するための解説です。
導入検討はサービス概要へ。個別の条件整理は導入相談で承ります。